地域コミュニティニュース/株式会社ヒューマン(三重県鈴鹿市)


外国人労働者の多い三重・四日市などが協議会準備

■三重の地域ニュース(2001年2月)

日系ブラジル人などの外国人労働者が多く住む東海・関東地方の市役所や町役場が、医療・健康保険、教育などの共通の行政課題について協議する会合を開く準備を進めています。準備をしているのは、三重県四日市市のほか、静岡県の浜松市、磐田市、湖西市。愛知県の豊橋市、豊田市。それに、群馬県太田市、大泉町です。合計8市町になります。さらに他都市への参加も呼び掛けています。

ブラジル、ペルーの南米日系人が増加

1990年、日系三世までの外国人と配偶者が在留資格を取得できるように出入国管理及び難民認定法(入管難民法)が改正されました。それ以来、日本国内にブラジル、ペルー人を中心とする南米日系人が急増しました。ブラジル人だけで全国に23万人程度が住むとされています。

医療保険などの行政課題

それに伴い、外国人労働者の医療保険あるいは健康保険の未加入、外国人児童・生徒の未就学といった課題が指摘されています。外国人に関する法律・制度の整備の遅れもあり、三重県内などの各自治体はこれまで、こうした問題に個々に対応せざるを得ないのが実情でした。

愛知県豊田市

例えば、愛知県豊田市では約3000人のブラジル人が暮らしている保見団地でこうした課題が顕著になっていました。2000年9月には豊田署などが団地内のパトロールなどを行う「保見団地共生プロジェクト本部」を開設。住民の相互理解に向け、民間ボランティア団体も活動しています。

浜松も期待

全国で最も多く南米日系人が住む浜松市では「外国人住民には社会保険に加入していない人が多く、学校に行っていない子どももいる。同じ事情の都市と一緒になって、対策を国や関係機関に要望していきたい」としています。



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